エンジニアという仕事について

社会人デビューしてゲーム業界から始まった自分のエンジニアという生業。

18歳から45歳に至るまで、「会社の為に頑張ろう」と考えた事は正直言って殆どというか、全く無かったと思う。


自分の目指す道と会社が求めている事が一致する限りは共存していこうとは考えるけど、自分にとって何か大切なものをを犠牲にして磨り減っていくなら、それはもう相思相愛な関係では無いと考える。

 

確かに、年齢的には後輩の為に身を粉にする立場なのかもしれないけど、必死になって足掻く人には喜んで手を差し伸べても、その立ち位置で満足しているような人の為に身を粉にする筋合いは無いというのが自分のエンジニアとしての持論。

自分だけが磨り減って犠牲になるなんて、本当に真っ平御免だと思っている。

 

己を磨く為に日々研鑽するにストイックな“侍”と久しく出逢っていない。

過去に何人もの“侍”と出逢ってきたお陰で、本物のエンジニアというものを見てきたし、彼等と接してきたからこそ「今の自分では全然足りない」という考え方に辿り着く。

 また、あの時のヒリヒリした感覚を味わえる日が来るのだろうか。
それとも、今の時代にそんな事を望む自分の考え方が間違ってるのだろうか。

 

今の環境における自分の存在意義は、エンジニア同士の共鳴ではなくて、「もしかしたら自分が活躍できるチャンスがあるかもしれない」という可能性の方が強いと思う。

 幕末から明治維新を迎えた武士のように、自分のようなエンジニアは現代に生き残ってはいけない存在なのかもしれない。